ブルーベリーの成長速度と樹高の記録
東京都の圃場調査と島根大学の試験圃場、2つの公的な資料から、植え付けて何年目に樹高がどれくらいになるかを整理しました。
東京都の圃場調査(樹齢3〜20年生)
東京都内のブルーベリー圃場6地点(標高55〜270m)で、主要なラビットアイ系2品種の生育を調べた結果です。
| 品種 | 調べた樹齢 | 資料の記載 |
|---|---|---|
| ティフブルー | 3〜20年生 | 3年生以降で株直径・樹高とも1m以上 |
| ホームベル | 4〜20年生 | 4年生以降で株直径・樹高とも1mを超えていた |
同じ株を毎年測った記録ではなく、樹齢の違う株を同じ時期に調べた結果です。1〜2年生の高さは、この資料では確認していません。
島根大学の植え付け4年目までの測定
島根大学農学部附属の農場で、ハイブッシュ系3品種とラビットアイ系3品種を1986年春に植え、1986〜1989年に樹高・樹幅などを測りました。粘質土壌でpH4.3〜5.5の試験圃場です。
| 系統 | 最大だった品種 | 樹高 | 樹幅 |
|---|---|---|---|
| ハイブッシュ系 | ノースランド | 1.1m | 1.1m |
| ラビットアイ系 | ティフブルー | 1.7m | 1.5m |
ハイブッシュ系3品種では、毎年の樹高・樹幅の増え方はノースランドとランコーカスがジャージーより常に大きかったと書かれています。ラビットアイ系ではティフブルーとホームベルがウッダードよりすぐれていました。植え付け時の苗の高さや、2年目・3年目の樹高の数値は文字として読み取れなかったため、掲載していません。
植栽前の判断材料
ラビットアイ系は植えてから3〜4年で、樹高約1〜1.7mになる例が公的資料にあります。植え場所は、成木で樹高・樹幅とも1m以上になる前提で選べます。
- 系統の違い: 島根大学の測定では、同じ4年目でもハイブッシュ系の最大1.1mに対しラビットアイ系は最大1.7mでした。
- 土: 東京都の資料では、土壌pHはいずれの地点も酸性側(pH6以下)で、酸性への矯正が行われていたと書かれています。
- 範囲: 東京都は生産者の圃場、島根大学は試験圃場の結果で、庭に植えた1本の記録ではありません。
1年あたりの伸びの計算例
島根大学の植え付け4年目(1989年)の樹高を、4年で割って年あたりに直した目安です。植え付け時の苗の高さは資料から読み取れていないため、苗の高さ分も含めた平均になり、実際の毎年の伸びとは一致しません。
- ラビットアイ系のティフブルー:1.7m ÷ 4年 = 年に約0.43m
- ハイブッシュ系のノースランド:1.1m ÷ 4年 = 年に約0.28m
この平均のままなら、ティフブルーは約2.4年(1m ÷ 0.43m)、ノースランドは約3.6年(1m ÷ 0.28m)で樹高1mに届く計算です。東京都の調査でティフブルーが3年生以降、ホームベルが4年生以降で1m以上だった記載とは矛盾しない範囲ですが、毎年同じだけ伸びるとは限らず、島根大学の1株ごとの記録でもありません。
実を楽しむほかの低木の記録との見比べ
上の計算値を、当サイトにある実を楽しむ低木の個人の庭の記録(同じ式)と並べました。ブルーベリーの値は苗の高さを含む平均で、公的な圃場の結果です。順位ではなく目安の並びとして見てください。
| 記録 | 1年あたりの伸び | 記録の種類 |
|---|---|---|
| ブルーベリー(ティフブルー) | 約43cm(4年で1.7m) | 島根大学の試験圃場 |
| ブルーベリー(ノースランド) | 約28cm(4年で1.1m) | 島根大学の試験圃場 |
| フェイジョア | 約27cm(約70cmから約2年7か月で約1.4m) | 個人の庭の1株 |
| ギンバイカ(斑入り品種) | 約15cm(約20cmから約3年4か月で約70cm) | 個人の庭の1株 |
ブルーベリーは苗の高さを含めて割っているため、実際の毎年の伸びはこれより小さい可能性があります。庭の1株の記録は、植え場所や剪定の条件が違います。
この記録の限界
- 調査の種類: 2つとも公的機関の調査で、庭に植えた1本を毎年測った記録ではありません。
- 東京都の範囲: 都内の生産者圃場6地点(標高55〜270m)で、ラビットアイ系のティフブルー(3〜20年生)とホームベル(4〜20年生)を調べた結果です。樹齢の違う株を同じ時期に調べたもので、1〜2年生の高さは確認していません。土壌pHはいずれの地点も6以下で、酸性への矯正が行われていました。
- 島根大学の範囲: ハイブッシュ系3品種とラビットアイ系3品種を1986年春に植え、1986〜1989年の4年間を測った結果です。粘質土壌でpH4.3〜5.5の試験圃場で、4年目より先の樹高はありません。
- 品種: 東京都はラビットアイ系2品種だけです。ハイブッシュ系の値は島根大学の1.1m(ノースランド)だけで、他の品種の値は書いていません。
- 読み取れなかった値: 植え付け時の苗の高さと、島根大学の2年目・3年目の樹高は読み取れなかったため掲載していません。
- 庭の地植えに当てはめるとき: 酸性に整えた土、苗の大きさ、日当たり、剪定の有無は庭ごとに異なります。この記録は「公的調査でこの条件ならこの大きさだった」という目安で、庭の1本の将来の高さを示すものではありません。
よくある質問
ブルーベリーは何年で樹高1mになりますか
東京都の圃場調査では、ラビットアイ系のティフブルーは3年生以降、ホームベルは4年生以降で株直径・樹高が1mを超えていました。島根大学の測定では、1986年春に植えた株の植え付け4年目(1989年)の樹高は、ハイブッシュ系のノースランドで1.1m、ラビットアイ系のティフブルーで1.7mでした。
ブルーベリーの成長速度は速いですか
公的資料で確認できる範囲では、ラビットアイ系は植えて3〜4年で樹高1m以上になっていました(東京都)。島根大学の植え付け4年目の樹高は、ラビットアイ系のティフブルーで1.7m、ハイブッシュ系のノースランドで1.1mと、系統で差がありました。植え付け直後から3年目までの毎年の樹高は、資料から読み取れなかったため書いていません。
庭に1本植えたブルーベリーも同じ速さで育ちますか
同じとは限りません。東京都の調査は生産者の圃場で樹齢の異なる株を同時に調べたもの、島根大学の測定は試験圃場でのものです。庭の土や日当たり、苗の大きさ、品種で変わります。
実や花を楽しむ庭木の記録
- ジューンベリー:約2.5〜3mの苗が無剪定の約3年で4m前後になった記録
- フェイジョア:約70cmの1株が約2年7か月で約1.4mになった記録
- 45樹種の成長記録の比較表:植え付け時の高さと経過年数を横に並べています