ヒペリカム・トリカラーの成長速度
地植えから約2年半、横幅の推移と紅葉・初開花を記録した実測記録です。
時期ごとの株の大きさと様子(地植え・南向きの庭の西日が強く当たる花壇の縁)
| 時期 | 株の大きさ | 記録された様子 |
|---|---|---|
| 2021年4月 | 横幅 約15cm | 3号ポットの苗を、高さ約50cmの花壇の前方に枝垂れるように地植え。南向きの庭で、花壇には西日が強く当たる |
| 2021年7月上旬 | 横張り 約40cm | 初夏以降の成長で一回り大きくなった |
| 2021年7月下旬 | 数値記載なし | 西日が強烈に当たり、枝の先端が少し萎れたため水やりをした。植えたばかりの小さい株は、真夏に直射日光が当たり続けるとダメージを受けやすいと書かれている |
| 2021年10月 | 横幅 約50cm | 夏と西日を乗り切り、新しい葉が出た。中旬から下旬にかけてピンクの斑が強くなった |
| 2021年11月中旬 | 数値記載なし | すっかり赤く紅葉した |
| 2022年1月下旬 | 数値記載なし | 紅葉が一段と進み、寒さに当たって葉が少し落ち始めた |
| 2022年3月中旬 | 数値記載なし | 新しい葉が生え始めた。枝先に紅葉した葉が残り、株元の葉はほぼ落葉した。すぐ新しい葉に入れ替わったため、著者は「一応、常緑認定」と書いている |
| 2022年6月上旬 | 数値記載なし | 初めて開花。黄色の花で、大きさは2〜3cm。花もちは1週間未満で、つぼみが多く1か月ほど開花を楽しめそうと書かれている |
| 2023年11月上旬 | 数値記載なし | 地植えから約2年半。無事に夏越し・冬越しをして、一部の葉で紅葉が始まっていた |
この記録では、3号ポットの苗が地植えから約6か月で、横幅約15cmから約50cmになりました(2021年4月から10月)。 数値で記されているのは2021年の4月・7月・10月の横幅だけで、2022年以降は横幅の数字がありません。 横幅の数字がない期間は、紅葉、落葉、初開花といった様子の記録です。 著者は、横に成長してコンパクトなので、グランドカバー(地面を覆う植物)にも使えると書いています。
植え付けからの経過ごとの大きさ(数値のある時点のみ)
| 植え付けから | 時期 | 大きさ | 出典の該当箇所 |
|---|---|---|---|
| 植え付け時 | 2021年4月 | 横幅 約15cm | 「2021年4月(植え付け)」の節 |
| 約3か月 | 2021年7月上旬 | 横張り 約40cm | 「2021年7〜8月(夏越し)」の節 |
| 約6か月 | 2021年10月 | 横幅 約50cm | 同記事の2021年10月の記述(上の表と同じ) |
「植え付けから」は、記事に書かれた時期の差から当サイトで数えた目安です。大きさは記事に数値がある時点だけを載せ、ない時期は補っていません。
この記録から読み取れること
- 春(4月)に3号ポットの苗を植えて、約6か月後の秋に横幅約15cmから約50cmになっている。
- 数値の記録は最初の1年目の横幅だけで、2年目以降の大きさは書かれていない。
- 西日が強く当たる花壇で、植えて最初の夏に先端が萎れたため水やりをした。
- 冬は寒さに当たって株元の葉がほぼ落ち、春に新しい葉に入れ替わった。著者はこれを常緑と判断している。
- 初めての開花は、植え付けの翌年6月上旬(約14か月後)だった。
よくある質問
ヒペリカム・トリカラーの成長は早い?遅い?
この記録では、横幅約15cmの苗が約3か月後(2021年7月上旬)に横張り約40cm、約6か月後(2021年10月)に横幅約50cmと書かれています。数値は1年目だけで、2年目以降の大きさは書かれていません。西日の強い花壇で、7月下旬には枝先が萎れて水やりをしています。1件の観察例です。
ヒペリカム・トリカラーは、植えてから半年でどれくらい広がりましたか。
この記録では、3号ポットの苗を2021年4月に植え、横幅約15cmから7月上旬に横張り約40cm、10月に横幅約50cmになっています。数値が記されているのはこの1年目だけで、2年目以降の大きさは書かれていません。
西日の当たる場所でも夏を越せますか。
西日が強く当たる花壇で、2021年7月下旬に枝の先端が少し萎れたため水やりをしたと書かれています。著者は、植えたばかりの小さい株は真夏に直射日光が当たり続けるとダメージを受けやすいと述べています。この株は夏と西日を乗り切り、10月に新しい葉が出ました。
冬に葉は落ちますか。
2022年1月下旬に紅葉した葉が落ち始め、3月中旬には株元の葉がほぼ落葉しました。すぐ新しい葉に入れ替わったため、著者は「一応、常緑認定」と書いています。
花はいつ咲きましたか。
植え付けの翌年の2022年6月上旬に初めて、大きさ2〜3cmの黄色い花が咲きました。花もちは1週間未満で、つぼみが多く1か月ほど開花を楽しめそうと書かれています。
ヒペリカム・トリカラー(Hypericum × moserianum 'Tricolor')について、公的資料に書かれていること
英国王立園芸協会(RHS)の植物データベースにある同名の品種の解説を確かめました。
- 枝が広がる茂み状の低木で、若い枝は赤く、葉は緑・ピンク・クリーム色の斑入り。夏から初秋に直径約4cmの黄色い花が咲く。
- 最終的な高さ・横幅はいずれも0.1〜0.5m。そこに達するまで5〜10年とされ、説明文では高さ約30cmとある。
- 日当たりのよい場所から半日陰まで。水はけのよい土なら、粘土質・ローム・砂質、酸性・アルカリ性・中性を問わない。
- 耐寒性はH5(英国のほとんどの地域で、厳しい冬でも屋外で越せる。マイナス15〜マイナス10℃)。分類は半常緑。
この資料の「最終的な横幅0.5m以内」と比べると、記録の横幅約50cm(約6か月)は、すでに資料の上限に届いています。資料は英国の標準的な大きさで、日本の西日が強い花壇での成長の速さや、記録にある夏の萎れ、紅葉・初開花の時期は書かれていません。
出典: Royal Horticultural Society「Hypericum × moserianum 'Tricolor' (v)」(当サイトでの確認日は2026年10月22日です)。
この記録の限界
- 個体数: 3号ポットの苗1株の記録です。
- 測定月: 横幅の数字があるのは2021年4月・7月上旬・10月の3時点だけです。2022年以降は紅葉・落葉・開花の様子だけで、大きさの数字はありません。
- 日照条件: 南向きの庭の、西日が強く当たる花壇の縁です。
- 剪定: 剪定についての記載は読み取れません。
1年あたりの伸びの計算例
式は「(最後の大きさ − 最初の大きさ)÷ 経過年数」です。横幅は、2021年4月の約15cmから2021年10月の約50cmまで約6か月(0.5年)で、(50cm − 15cm)÷ 0.5年 = 1年あたり約70cmの割合です。
春から夏の成長期の6か月を1年に換算した値です。2022年以降は横幅の数字がないため、1年間を通した伸びは、この記録からは計算できません。
ほかの樹種の記録
この木は横幅約15cmから約6か月で約50cmになった記録です。同じブログの、同じヒペリカムの別品種と、コンパクトな常緑低木の記録は次のページにもあります。
- ヒペリカム・ゴールドフォーム:同じブログの黄金葉の別品種。横幅約10cmから約1年7か月で横張り約50cm
- クフェア:同じブログの常緑低木。10cmから約1年で30cm
- バーゼリア:同じブログの常緑低木。25cmから約3年2か月で125cm
- 樹種ごとの成長記録の一覧表:植え付け時の大きさと経過年数を横に並べています
- ハーデンベルギア:日当たりの悪い場所に地植えしたつる性の常緑低木の記録。高さ15cmの苗が約6か月で2mのフェンスに届いた
- 11樹種の植え付けから最初の花までの期間:咲くまでの期間と咲かなかった年を並べた比較ページ
- ルリマツリ:常緑低木。高さ15cmの苗2株が約1年2か月で合わせて横幅180cmになった記録
この記録は1つの庭の観察例であり、植える場所の日照・土壌、水やり、苗の大きさによって成長の速さや開花の時期は変わります。すべてのヒペリカム・トリカラーが同じ形で成長するとは限りません。