庭木経年実測ラボ

マテバシイの成長速度の記録

樹高約50〜60cmの苗を屋外の試験用地へ植え、約2年8か月後まで追跡した土木研究所の記録です。

1993年4月に約50〜60cmだったマテバシイは、1995年12月に試験区ごと約145〜210cmとなりました。 終了時の樹高は、公表資料の折れ線グラフを目盛りから読み取った概数です。

マテバシイの成長速度:植栽時と約2年8か月後の樹高

剪定枝葉の種類が異なる2つの堆肥区と、化成肥料を使った対照区の樹高を比べます。

土木研究所構内の圃場で育てたマテバシイの樹高
時点試験区樹高
1993年4月(植栽時)堆肥1区・堆肥2区・対照区約50〜60cm
1995年12月(約2年8か月後)堆肥1区約210cm
1995年12月(約2年8か月後)堆肥2区約200cm
1995年12月(約2年8か月後)対照区約145cm

開始時の約50〜60cmは、詳細報告に書かれたコンテナ苗(容器で育てた苗)の樹高です。1995年12月の3値は、土木研究所の公表資料にある図1「消化脱水汚泥と各種枝葉との混合堆肥施用によるマテバシイの樹高成長」を目盛りから読み取りました。

屋外試験の条件

この試験の目的は、下水汚泥と剪定枝葉から作った堆肥の施用効果を比べることです。住宅の庭の一般的な土壌を再現した試験ではありません。

植栽前の判断材料と適用範囲

同じ開始時期でも、約2年8か月後の樹高は試験区によって約65cm開いています。堆肥1区は約210cm、対照区は約145cmで、育てた条件と一緒に数値を見る必要があります。

このページでは、図から読める値を1cm単位の測定値として扱いません。年あたりの伸びは、下の計算例のとおり概数から出した目安で、測定値ではありません。

1年あたりの伸びの計算例

式は「(最後の大きさ − 最初の大きさ)÷ 経過年数」です。1993年4月の約50〜60cmから1995年12月までの約2年8か月(約2.7年)で、堆肥1区は(210cm − 50〜60cm)÷ 2.7年 = 1年あたり約56〜59cm、対照区は(145cm − 50〜60cm)÷ 2.7年 = 1年あたり約31〜35cmです。

終了時の樹高は公表資料のグラフから読み取った概数で、堆肥1区と対照区で約1.4倍の差があります。屋外の試験用地での記録で、住宅の庭の1年あたりの伸びとは限りません。

当サイトの他の常緑樹の記録との見比べ

同じ式で計算した、当サイトの常緑樹の記録の1年あたりの伸びは次のとおりです。苗の大きさ・場所・剪定・施肥が違うため、順位ではなく目安の並びとして見てください。

常緑樹の記録から計算した1年あたりの伸び
記録最初→最後の高さと期間1年あたりの伸び
マテバシイ(堆肥1区・屋外圃場)約50〜60cm→約210cm(約2.7年)約56〜59cm
マテバシイ(対照区・屋外圃場)約50〜60cm→約145cm(約2.7年)約31〜35cm
カリステモン ピンクシャンペン35cm→250cm(約2.6年)約83cm(高さは目安)
シラカシ(株立ち)1.5mほど→3.5m(約5年)約40cm
常緑ヤマボウシ(C)約1m→約3m(5年半)約36cm
トキワマンサク黒美人約40cm→約2m(約4年10か月)約33cm

堆肥を入れた区の伸びは、この表の中でも大きい側に入ります。一方、化成肥料だけの対照区は、個人の庭の記録と近い範囲です。苗が小さいほど、同じ年数で倍率は大きくなりやすい点にも注意してください。全樹種の計算は45樹種の成長記録の比較表にあります。

よくある質問

マテバシイの成長速度は?約2年8か月後の樹高

土木研究所構内の試験用地では、樹高約50〜60cmの苗を1993年4月に植えました。1995年12月の樹高は、堆肥1区約210cm、堆肥2区約200cm、対照区約145cmです。終了時の値は公表資料の図を目盛りから読み取った概数です。

住宅の庭へ当てはめる際の注意点

この記録は堆肥の効果を比べる屋外の試験です。使った資材が異なる3区の結果であり、住宅の庭で同じ高さになることを示す値ではありません。

この記録の限界

出典1: 建設省土木研究所「下水汚泥と剪定枝葉の堆肥化に関する調査」(土木研究所資料第3413号、1996年1月)。
出典2: 石曽根敦子・飯塚康雄・藤原宣夫「下水汚泥と剪定枝葉の混合堆肥製造に関する研究」(土木学会第54回年次学術講演会、1999年9月)。当サイトでの確認日は2026年10月13日です。
終了時の樹高は、後者の図1を目盛りから読み取った概数です。この記録は堆肥施用試験であり、住宅の庭の標準的な成長量ではありません。

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