モクビャッコウの成長速度
北側の日当たりが悪い場所に地植えして約1年、高さと横張り、葉色の変化、開花を記録した実測記録です。この記録で言えるのは約1年分までで、2年目以降の大きさや冬の様子はまだ言えません。
時期ごとの株の大きさと様子(地植え・家の北側の裏庭の角)
| 時期 | 株の大きさ | 記録された様子 |
|---|---|---|
| 2019年10月 | 3号ポットの苗 | 園芸店で購入して植えた。場所は家の北側の真裏で、著者の庭で最も日当たりが悪い場所の1つ。日当たりが悪いからこそ明るい色のシルバーリーフを植えたかったと書かれている |
| 2019年12月中旬 | 高さ・横張り 約20cm | 植えて約2か月で大きくなった。少しだけ丸い黄色い花も咲いた |
| 2020年4月 | 数値記載なし | 新芽が出た。新しい葉はシルバーというより緑がかった色で、葉先が丸くなく細長い形。著者は、新芽はどんな環境でも緑がかって細長いと分かったと書いている。周りの植物が育って寄せ植えのようになってきた |
| 2020年7月 | 数値記載なし | 梅雨の最中で、気温が上がるにつれて葉色が徐々にシルバーに変わり、葉の形も丸みを帯びてきた |
| 2020年8月 | 高さ 約40cm・横張り 50〜60cm | へら状の光沢あるシルバーリーフに戻った。細かい毛が密生していて、これが光を反射して輝いて見える。日陰側(東側)は葉色が悪くスカスカで、枝も葉も日が差す西側を向いていた。株元に斑入りの宿根草を植えて補った |
| 2020年11月中旬 | 数値記載なし | 日陰でも開花した。花は丸い黄色で花弁はなく、つぼみに見える状態が開花した姿。開花後は時間がたつと徐々にオレンジ色に変わる |
この記録では、3号ポットの苗が約2か月後に高さ・横張り約20cm、約10か月後の2020年8月に高さ約40cm・横張り50〜60cmになりました(2019年10月から2020年8月)。 数値で記されているのは、2019年12月中旬と2020年8月の2時点だけです。 元の記事の見出しには「2019年4月」「2019年7月」とありますが、写真の説明は2020年4月・2020年7月であり、植え付け後の経過順から2020年の記録として扱っています。
著者が書いている性質
- 種類は常緑小低木で、基本情報の最大樹高・横張りは50〜60cm・50〜60cm。耐暑性・耐寒性とも「強」と記載されている。
- 日当たりを好み、日当たりが悪いと枝が間延びしたり花付きが悪くなったりする。ただし日陰でも枯れず、かなり強健と書かれている。
- 地植えの場合、植え付け直後以外は水やり不要。病害虫は全く出ないと書かれている。
- 開花時期は11〜3月と記載されている。
- バランスのよいドーム状に育てるには、まんべんなく日が当たる場所に植えたほうがよさそうと書かれている。
この記録から読み取れること
- 最も日当たりの悪い場所の1つでも、約10か月で高さ約40cm・横張り50〜60cmまで育ち、枯れずに開花した。
- 日陰側はスカスカになり、枝葉が日の当たる方向へ偏った。
- 春の新芽は緑がかって細長く、夏に向けて徐々にシルバーの丸みのある葉に変わった。
- 約1年の記録で、2年目以降の大きさや冬の様子は書かれていない。
よくある質問
モクビャッコウの成長は早い?遅い?
この記録では、3号ポットの苗が約2か月後(2019年12月中旬)に高さ・横張りとも約20cm、約10か月後(2020年8月)に高さ約40cm・横張り50〜60cmと書かれています。北側の日当たりが悪い場所で、日陰側(東側)は葉色が悪くスカスカだったとも書かれています。数値は約1年分までで、1件の観察例です。
日当たりの悪い場所でも育ちましたか。
この記録では、家の北側の裏庭の角で、著者の庭で最も日当たりが悪い場所の1つに植えています。2019年12月中旬に高さ・横張りとも約20cm、2020年8月に高さ約40cm・横張り50〜60cmと書かれ、2020年11月中旬には日陰でも開花しました。1件の観察例です。
日陰側の株の様子はどうでしたか。
2020年8月の記録では、日陰側(東側)は葉色が悪くスカスカで、枝も葉も日が差す西側を向いていたと書かれています。
葉の色は一年中シルバーでしたか。
2020年4月の新芽は緑がかって細長い形でした。7月にかけて気温が上がるにつれて葉色が徐々にシルバーに変わり、8月には光沢のあるへら状のシルバーリーフに戻ったと書かれています。
モクビャッコウ(Crossostephium chinense)について、公的資料に書かれていること
大阪府豊中市の「花とみどりの相談所ニュース」2026年1月号(令和8年1月号)が、モクビャッコウを取り上げています。記録の著者の記述とは別の資料として、書かれている内容を確かめました。
- 半耐寒性の常緑低木で、高さは30〜50cmに育つ。茎はよく分枝して、こんもりした樹形になる。
- 葉に細かい毛が密生して株全体が白っぽく見える。冬に、枝先へ黄色い小さな花序をつける。
- 日本では鹿児島県の海岸沿いの岩場に自生し、自生種は減って絶滅危惧種Ⅱ類に指定されているようだと書かれている。
- 自生地がカルシウムの多い岩場のため、庭植えでは石灰などを入れておく。日当たりと水はけのよい場所が向く。夏の日光不足は葉の色が悪くなる原因になる。
- 生育はゆっくりで、大きくなると蒸れやすい。花後に切り戻しや枝透かしをするとよい。
この資料の「日当たりのよい場所向き」「夏の日光不足で葉色が悪くなる」は、記録の「日陰側は葉色が悪くスカスカになった」と同じ方向です。一方、記録の基本情報欄の耐寒性「強」は、資料の「半耐寒性」とは書き方が異なり、そのまま比べられません。また、記録の高さ約40cm・横張り50〜60cmは、資料の高さ30〜50cmと重なる範囲です。
出典: 豊中市 花とみどりの相談所ニュース 令和8年1月号「落ち着いた銀葉のモクビャッコウ」(当サイトでの確認日は2026年10月22日です)。
この記録の限界
- 個体数: 3号ポットの苗1株の記録です。
- 測定月: 数値があるのは2019年12月中旬と2020年8月の2時点だけです。2020年11月より後は書かれていません。
- 日照条件: 家の北側の真裏で、著者の庭で最も日当たりが悪い場所の1つです。日照時間の記載はありません。
- 剪定: 剪定についての記載は読み取れません。2020年8月は日陰側の葉色が悪くスカスカで、株元に別の植物を植えて補っています。
1年あたりの伸びの計算例
式は「(最後の大きさ − 最初の大きさ)÷ 経過年数」です。植え付け時は3号ポットの苗で数値がないため、数値がある2時点で計算します。2019年12月中旬の高さ約20cmから2020年8月の約40cmまで約8か月(約0.67年)で、(40cm − 20cm)÷ 0.67年 = 1年あたり約30cmの割合です。
約8か月の伸びを1年に換算した値で、冬を含む1年間の実測ではありません。横張りは2019年12月が約20cm、2020年8月が50〜60cmです。
ほかの樹種の記録
この木は北側の日陰で約10か月で高さ約40cmになった記録です。同じ著者の、日当たりの悪い場所の常緑低木と、シルバーリーフの記録は次のページにもあります。
- オレアリア・リトルスモーキー:同じブログのシルバーリーフ。西側の日当たりの良い花壇で、2回とも1年以内に枯れた記録
- ヒペリカム・ゴールドフォーム:家の北側の日当たりが悪い場所の常緑低木。横幅約10cmから約1年7か月で横張り約50cm
- ロータス・ブリムストーン:北向きの裏庭の半日陰。約10か月で高さ・横幅とも50cmくらい
- ハーデンベルギア:同じく家の北側の日当たりが悪い場所のつる性の記録。高さ15cmの苗が約10か月で全長3m以上(フェンス等に沿った到達の長さ)
- ローズマリー(プロストラータス):這性のローズマリー。3号ポット苗を地植えした約2年半の記録
- 樹種ごとの成長記録の一覧表:植え付け時の大きさと経過年数を横に並べています
- 11樹種の植え付けから最初の花までの期間:咲くまでの期間と咲かなかった年を並べた比較ページ
この記録は1つの庭の観察例であり、植える場所の日照・土壌、水やり、苗の大きさによって成長の速さや開花の時期は変わります。すべてのモクビャッコウが同じ形で成長するとは限りません。